【不動産会社向け】SEO会社が教えてくれないSEO対策を公開-2023年版

不動産売買仲介会社のホームページで集客を担当する皆さんにとって、SEO対策は一つの大きな悩みであると考えます。専門のSEO会社に相談しても、実際には本質的なサポートが得られないことがよくあります。特に不動産業界専門のSEO会社は注意が必要です。（もちろん、きちんとサポートしてくれる優良な会社も存在します。）この記事では、不動産売買仲介会社向けにSEO会社が教えてくれない、効果的なSEO対策を公開します。

SEO会社が教えてくれないSEO対策とは

不動産売買仲介会社のホームページで行うべきSEO対策は非常にシンプルです。物件見学につながりやすいキーワードを狙って専用のページを作成することが鍵となります。具体的な内容を以下に述べます。

【ポイント1】〇〇市中古マンションなどのキーワードを狙う。〇〇町や学校区など、市よりも狭域のエリア名でもキーワードを狙うページを作成する。物件情報を掲載する。

これらの対策により、ほとんどの不動産会社のウェブサイトで反応が得られるようになっています。（ただし、効果が現れるまでには1年程度かかる場合もあります。）

一方で、よくSEO会社が提案する戦略を紹介しておきます。自社サイトからの集客を増やしたいと相談した場合によく言われるのは、「お役立ちコンテンツにたくさんの記事を掲載しましょう」ということです。例えば、「住宅ローン控除」についてまとめた記事や、「媒介契約の種類」についての解説記事などです。不動産関連の記事を充実させることで、サイトの評価が上がり、SEOにつながるとされています。記事のライティングは外部に委託することも可能です。

この戦略も一つの方法ではありますが、問合せや反響（物件の見学希望など）に直結するとは限りません。

私が提案するのは、もっと反響に結びつくキーワードを狙う戦略です。具体的には、「〇〇市中古マンション」のようなキーワードを取りに行くことです。このようなキーワードを狙うことで、見込み客が増え、反響につながる可能性が高まります。この戦略の詳細を以下で説明していきます。

狙うべきキーワード

市区名＋不動産
市区名＋中古一戸建て
市区名＋新築一戸建て
市区名＋マンション
学校区名＋不動産
学校区名＋中古一戸建て
学校区名＋新築一戸建て
学校区名＋マンション
駅名＋不動産
駅名＋中古一戸建て
駅名＋新築一戸建て
駅名＋マンション

これらのキーワードに対して物件検索結果のページでSEO対策を行う。・物件の掲載数を増やす。・一覧ページのURLを静的化する。・それぞれの物件一覧ページが別のものとして認識されるように、タイトルやh1タグなどを変更する。

不動産売買仲介会社において最も重要なコンテンツは物件情報です。物件情報をたくさん掲載できるかどうかが運用面でのカギとなります。また、この戦略のもう一つのメリットはリスティング広告との相性が良い点です。リスティング広告は、検索キーワードと設定したキーワード、そしてリンク先のページの関連性が高いほど広告の効率が向上します。そのため、SEO対策を補完する形で広告を出稿することで、おおよそ反響単価15000円から20000円程度で広告を運用することができます。

なぜ教えてくれないのか？

そもそも不動産サイトのSEOを理解していないケースが考えられます。不動産物件サイトは他業種のウェブサイトとは異なり、基本的に通販サイトとして運営されます。通販サイトはAmazonや楽天、YahooやZOZOTOWNなど、多くのサイトが競合しており、中小企業のサイトがSEOで上位表示されるのは非常に困難です。そのため、不動産物件サイトのような形式のサイトでのSEO実績が少ない会社が多いというのが現状です。

運用が難しいとの考えもあるでしょう。不動産会社を専門とする制作会社の場合、日々レインズの物件を取り込み、サイトに掲載する運用は困難だとみなされることがあります。毎日の物件情報更新は外注では難しく、営業担当や事務スタッフが手作業で行う必要があります。一方で、不動産関連の役立つ情報であれば、外部のライターに依頼して記事を作成できます。