ここ数年、不動産業界のDXという言葉をよく聞くようになってきました。
不動産業界はIT技術の導入にあまり前向きではありませんでしたが、ここ数年で業界は大きく変わり始めています。
業務効率化を目的にRPAを導入しませんか?という営業も多くなってきたのではないかと思います。
そもそもRPAってどういうものなのか?
RPA(ロボット・プロセス・オートメーション)とは
人間がPCで行っている作業をロボットで自動化するというものです。
ではどういう作業を自動化できるのか?
簡単に言えば、日々ルーティーンで行っている業務で、ルール化できるような作業を自動化することができます。
例えば、レインズの情報をコピーしてExcelや自社の物件管理システムに入力する作業や、
ポータルサイト(SUUMOやHOME’S)に掲載されている物件情報を収集するということができます。
動作時間を夜間に設定することでこれらの作業を深夜に実行することができます。
毎日時間をかけて行っていた業務を効率化できるのはもちろんですが、ミスを防ぐこともできます。
これは一般的に言われているメリットですが、もっとも価値があるのは、これまで手間がかかりすぎて実行には移していなかった作業をRPAを使うことで実施することができるという点です。
これまでは、費用対効果を考えると時間がかかりすぎるため見送っていた戦略もRPAを活用することで選択肢の1つとなります。
例えば自社サイトでの集客において、インターネット上の情報を収集してそれを整理して掲載することでサイトのコンテンツを増やす。それによりSEO効果を高めるという戦略をとることもできます。
業務の効率化と正確性を軸に導入し、将来的にはそれを活用し新たな取り組みに派生させていくことを想定するのをおすすめします。
とはいえ、RPAも提供する会社によって得意なことやできることはさまざまです。
いろいろな会社に問い合わせをしたうえで導入を検討してみてください。
1つアドバイスを挙げておくと、できることが違うとはいえ同じようなことが可能です。
ですので、一番はサポート体制で決めるのが良いとは思います。
見極める上で分かりやすいのは、マニュアルがどういった人に向けて作られているのかです。
例えば社内のシステムエンジニア向けに専門用語がたくさん使われた資料なのか、それとも
事務を担当している人に向けて分かりやすい言葉が使われた資料なのかによっても
それぞれの会社のサポート体制が自社に合うのかという判断基準にもなると思います。
ぜひそんなことも意識しつつ導入を検討してみてください。